HYMERは1957年にドイツ南部の街BadWaldseeで、Erwin HymerとErich Bachemがキャンピングトレーラー「Ur-Troll」を製作したところから始まります。
1971年にMercedes−Benzベースのインテグラルモデルを発表。その後、プルダウンベッドの採用やモーターホーム用構造壁PUALの開発など、現在にも続く革新的な技術を発表してきました。
1980年代以降に登場するHYMER B-KlasseやS-Klasseは高級モーターホームの代名詞とも言え、現在もその系譜は受け継がれています。
HYMERが数ある欧州キャンピングカーの中から選ばれる理由。高品質なキャンピングカーがもたらす、ゆとりある余暇を愉しむための空間、所有することの悦び。HYMERでしか得られない価値があります。
HYMERの歴史(History)は、Innovation(革新)、Technology(技術)、Passion(情熱)、Pride(誇り)、Quality(品質)が伝統(Tradition)となって刻まれています。
1957年、ドイツ南部の町Bad Waldsee(バート・ヴァルトゼー)で、新しいレジャーのカタチを模索していたErwin Hymer(アーヴィン・ハイマー)とErich Bachem(エーリッヒ・バッヘム)がオリジナルのトレーラー「Ur-Troll」を制作したところからHYMER社の歴史が始まります。
写真はUr-Troll
1960年、ERIBA Touringシリーズが登場し、その後60年以上にわたり世界中のユーザーに愛され続けています。
1961年には初のモーターホームでポップアップルーフ機構を持つ「Caravano」をハンドメイドで作り上げました。
写真はERIBA Touringシリーズ
1970年代にMercedes-BenzベースのインテグラルモデルHymermobilを発表。そして、その後登場したHymermobil521(オペルベース)がベストセラーモデルとなります。
1978年に軽量・高断熱のボディパネル「PUAL」を発表。ドイツで特許を取得しているPUALは、現在に至るまで改良が繰り返され、HYMERを特徴づける技術のひとつとなっています。
写真はMercedes-BenzベースのHymermobil
1980年代に入りモーターホームB-KalsseやS-Klasse、バンコンHYMER CARが発表されます。特にB-Klasseは、当時のヨーロッパで最も人気のあるモーターホームになりました。
写真は1980年代後半のS-Klasse
1990年代には業界に先駆けてISO9001の認証を受けるなど近代化が進めらます。
そしてこの年代半ばから現在のエクステリアデザインに通じるモデルが登場します。
写真は1990年代後半のHymercamp
2004年に累計生産台数100,000台を突破し、2007年に50周年を迎えます。
写真は2000年代後半のB-Klasse
2011年、Erwin Hymer museumが完成。2014年には累計生産台数150,000台を達成。
2018年に独自のモーターホーム用シャシー「SLCシャシー」を発表し、60周年を迎えても衰えを知らないHYMERの革新性を示しました。
写真は最初にSLCシャシーを採用したインテグラルモデルB-SL。
2023年、Toruingをフルモデルチェンジ。歴史や伝統に現代的なデザインを取り入れ、HYMERの姿勢そのものを表すモデルとなりました。
HYMERの革新的な技術には、モーターホーム用ボディパネルPUALのほか、プルダウンベッドや重量配分を計算したキャンパー設備のレイアウトなどがあります。その集大成がSLCシャシーで、これまでのモーターホームの概念を覆す走行安定性を誇ります。
1978年に発表されたPUALは、発泡ウレタンをアルミシートで挟み込んだ軽量で断熱性が高く強靭なボディパネルです。厚さ3cmのPUALは68cmのレンガに相当する断熱性があります。木材を使用していないため、結露などによる腐食の心配もありません。
軽量化に対する取り組みはHYMERの技術力のひとつで、軽量化は車両の走行安定性に加え、燃費の向上に貢献します。本格的なモーターホームのExsis-i474は日本仕様後の車両総重量が3.5t以下に収まっています。
軽量なボディパネルPUAL以外に、軽量化した家具材や発泡ウレタン断熱フロアなどを積極的に使用することで、強度を保ちつつ軽量化を実現しています。
機械化された生産設備は、世界規模で展開するHYMER製品の安定供給に寄与しています。近代的に体系化された工程で生産性や品質の向上を図り、産業としての地位を築き上げています。
また、さまざまなコンセプトモデルを発表し、それらを市販モデルに採用していくといった開発プロセスを持っています。
優れた生産力や開発力、そしてそれらを実現する環境。HYMERがトップブランドと呼ばれることへの裏付けでもあります。
HYMERが培ってきた革新性や技術力が今日のHYMERを形作っています。
高品質の家具などのインテリアもHYMERの魅力のひとつです。ドイツ生産による確かな作り込みは、HYMERであることを感じられる最もわかりやすい部分です。
熟練のスタッフによる製造は自社工場で行われ、中には手作業で進められる工程もあります。
手作業で一定の品質を保つには、作り手の技術力が重要で、高い技術力を持ってしても同じものができあがるとは限りません。しかし、機械化された品質の中にみえる手作業による揺れは、温かさとなって、上質で落ち着きのあるHYMERの室内空間を生み出しています。
HYMERでは、自社スタッフの育成はもとより、職業訓練生を恒久的に受け入れるなど、次世代を担う技術者の育成にも力を入れ、産業全体への貢献も行っています。
HYMERのモノづくりに対する情熱と誇りが、世界に認められる製品を生み出しているのです。
HYMERが高級ブランドと呼ばれる理由は、優れた品質管理の裏付けがあってこそです。
安心安全な旅を楽しんでいただくために、自動車分野の安全水準に準拠した設計に加え、クラッシュテストや風洞実験、コース走行などの試験を繰り返し、普通乗用車と異なる運動性能などモーターホームが持つ不安要素を解消する研究を行っています。
安全試験は、欧州モーターホーム業界でHYMERが最初に取り組みました。
見た目や質感だけではない「本当の上質さ」を求め、人間工学に基づいて設計されたキャビネット類や防汚・耐光性・UV安定性の基準を満たしたファブリックなど、触れる部分にこそHYMERの品質を感じられます。
完成した製品は、HYMERが設定する品質管理基準に基づいた製品チェックを受けた後に出庫されます。
日本へは約45日の船旅を経て到着します。
革新=Innovation、技術=Technology、情熱=Passion、誇り=Pride、品質=Quality。
これらすべてがHYMERの伝統=Traditionであり、60年以上続く歴史=Historyでもあるのです。
HYMER社は現在も創業の地Bad Waldseeに本社を置き、同地で1,000人以上を雇用する有力企業のひとつでもあります。
HYMERの想いを受け継ぎ、日本に適した製品に昇華させること。それがHYMER Japanが目指すところです。
ヨーロッパ最高峰ブランドのHYMERを日本でも。
ドイツ製の車両ですので、そのままの状態では日本国内での使用に適していません。HYMER Japan独自の入庫チェックを行った後、国産車両と同じようにご利用いただけるよう電源やガスシステムなどを改修します。車両を登録するための試験検査等も実施します。コントロールシステムなどの表示は日本語化されませんので、予めご了承ください。
入港後、HYMER Japan独自の製品チェックを行います。ヨーロッパにおいて厳しい基準を設けているHYMERですが、日本のユーザーが求める品質はそれ以上です。
HYMER Japanでは必要に応じ、できる限りHYMERオリジナルの良さを損なわずに、日本で受け入れられる状態に車両を整備します。また、電気やガスなどヨーロッパ仕様のキャンパー設備を日本で利用できるように変更します。
車検制度も日本とヨーロッパでは異なります。排ガス試験などを実施し、日本で登録できる状態にします。
部品の供給や車両整備など正規店ならではの安心をお届けいたします。モーターホームやキャンピングトレーラーには専門的な知識や技術が必要となります。安心してお乗りいただくためにも正規代理店をお選びください。
HYMER Japan以外から購入されたHYMER/ERIBAのメンテナンスは対応しかねる場合がます。予めご了承ください。